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両丹日日新聞2016年3月 8日のニュース

北陸新幹線の延伸ルート 京都府北部へと大会

0307sinkansen.jpg 北陸新幹線の敦賀以西ルートについて、京都府北部へ誘致するため、福知山市など府北部7市町の官民で組織する「北陸新幹線京都府北部ルート誘致促進同盟会」が設立された。 綾部市中央公民館で5日に総会を開いたあと、会場を隣接する府中丹文化会館に移して約1100人を集めて総決起大会をした。

 敦賀以西の延伸ルートは、京都府北部を通過するルートのほか、亀岡・南丹・京丹波3市町が誘致を進めている小浜ルート(小浜−口丹波地域−新大阪)やJR西日本が推進する小浜・京都ルート(小浜−京都−新大阪)など計5案ある。

 北部ルート同盟会の会員は福知山、綾部、舞鶴、宮津、京丹後5市と伊根、与謝野2町の首長、府議、市町議会議長、商工会議所会頭、商工会長、観光協会長の36人。総会に福知山市からは松山正治市長代理の伊東尚規副市長や田中法男市議会議長らが出席した。

 総決起大会には、府北部の関係者や山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議会長の竹内功・鳥取市長らが出席。同盟会会長の多々見良三・舞鶴市長は「5月にはルート案の絞り込みが行われ、新年度内には国がルート決定すると言われています。府北部地域は、大規模災害が危惧される太平洋側の代替機能確保の観点からも大変重要な役割を果たす地域。府北部地域を経由し、京都、関西国際空港を結ぶルートの実現が、日本海側国土軸を形成し、近畿地方全域に大きな経済効果をもたらし、山陰新幹線の整備を図る上でも合理的」とあいさつした。

 京都大学大学院工学研究科教授の藤井聡さんは講演で、山陰新幹線整備促進を図る上で、北陸新幹線が府北部を通るルートが費用面や日本海軸の形成に得策などと強調した。

■福知山の松山市長は慎重な姿勢■

 ただ、同盟会員に名を連ねる松山市長は、府北部地域ルート誘致の推進については、慎重な姿勢を示している。

 4日にあった市議会3月定例会で、府北部ルート誘致に関する代表質問に対し、松山市長は「全国の新幹線と同様に、国土軸を形成するインパクトの大きい事業であるが、一方で投資費用は多額になる。これまでの事例から、在来線がJRから経営分離される恐れがある。地元の第三セクターで引き受けなければならない可能性もある。建設費の負担の問題も含め、府北部地域全体で議論して考えを共有しながら、取り組むべきであると申し上げている」と答弁している。


写真=総決起大会でガンバローと気勢を上げた(府中丹文化会館で)

    

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