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両丹日日新聞2016年3月 2日のニュース

卒業式を前にバラのコサージュ作り 福祉事業所に全国から注文

丁寧にバラのコサージュを仕上げる 福知山市昭和新町の障害福祉サービス事業所ちくもうで、通所者たちが卒業式や入学式用のバラのコサージュ作りに精を出している。一昨年から、電話のほかインターネットでも受注を始め、今シーズンは20都府県から過去最多の約7千個(1日現在)を受けた。開設以来40年近く手がける定番商品が一層人気を集めている。

 コサージュ作りは、「竹毛希望の家」として開設した1978年から、通所者の作業訓練の一環として始めた。初年度は市内の1中学校から約200個の注文を受けただけだったが、その後、仕上がりの良さが口コミで広がり、年々注文が増えた。最近は、毎年約4千個を製作していたが、ネット販売を加えたのを機に全国各地から注文が舞い込むようになった。

 注文は東京、茨城、愛知、富山、香川、宮崎、大分など広域に広がり、保育園、幼稚園、小中学校だけでなく、高校、大学、一般企業からもあり、100件を超えている。

 直径9センチの普通サイズ、直径12センチの大サイズがあり、色は赤、ピンク、白の3種類。希望があればこれに安全ピンやメタルリボン、葉を付ける。造花班「チームバラ」の10人が役割分担をし、12月から本格的に作業。紙を巻いたワイヤの芯に、造花用の花びらや葉を丁寧に接着している。花びらは一枚一枚つまようじに巻いて丸みをもたせているのが特徴で、立体感があり、本物そっくりだと評判が良い。

 芦田ふゆ子施設長は「晴れの舞台で使っていただけるものなので、通所者たちは心を込めて一つひとつ丁寧に作っています。作業を15年以上続けている人もいて、出来栄えも年々良くなっています。各地から感謝の手紙をいただき、通所者の励みになっています」と喜んでいる。

 今シーズンの注文受け付けは3月10日まで。問い合わせは、ちくもう=電話0773(23)4503=へ。


写真=作業を分担し、一つずつ丁寧にバラのコサージュを仕上げる

    

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