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両丹日日新聞2016年2月20日のニュース

島耕作と考える戦略特区 養父で3月12日にシンポジウム

攻める農業を「島耕作と一緒に考える」 国の国家戦略特区指定を受け、「岩盤規制」とも呼ばれる農業の規制緩和による地域振興に取り組んでいる兵庫県養父市が、現状と成果を報告し、これからの日本の農業を考えるシンポジウムを3月12日に開く。基調講演は人気漫画「島耕作」シリーズの作家、弘兼憲史さんが話す。だれでも聴講できる。無料。

■農業の規制緩和で法人の新規参入次々■

 農業委員会から市への権限委譲などが全国から関心を集め、一躍、全国の注目地域になった養父市。2014年3月、「中山間地域農業における改革拠点」として国家戦略特別区域諮問会議で区域指定され、5月の政令で正式に定められた。以後、規制緩和による多様な農業の担い手確保、耕作放棄地解消、6次産業推進による地域経済活性化などに取り組んできた。

 当初は農業委員会軽視との声もあったが、農業振興のため必要なこととの同意を得られ、農地の権利移動に関する権限を市に移管。それまで平均26日かかっていた事務処理期間が13日に半減され、許可実績は14年10月から今年1月までで72件、約12ヘクタールとなった。

 役員要件緩和で農業生産法人の設立がしやすくなり、市外企業9社を含む11社が地元の人と一緒に農業へ参入。引き続き複数の企業が、候補地を検討している。

規模は様々で、10アール程度でスタートする法人があれば2ヘクタールで始め、将来は35ヘクタールにまで拡大する意向の法人もある。

 事業内容も、水稲をはじめ、植物工場でのトマト栽培▽ハバネロ類、豆類の栽培と加工品開発、製造、販売▽酒米などを栽培して但馬の酒蔵と連携しての6次産業化▽ブルーベリーなど栽培と飲食、観光など−と、多種多様。ドローンを使った遠隔医療など、大手商社との連携など規制緩和の枠を超えた取り組みも出てきた。
弘兼憲史さん
 シンポジウムでは、第1部で、こうした状況を広瀬栄市長らが報告。第2部で基調講演として弘兼さんが「島耕作が考える日本の農業」と題して講演。第3部は井戸敏三兵庫県知事や特区事業者、女性農業者らがパネルディスカッションする。

 会場は八鹿文化会館(市役所横)で、時間は午後1時から4時30分まで。入場には整理券がいる。ファクス079(662)7491かメールで申し込むと、希望枚数を市から郵送する。

 問い合わせは電話079(662)3169、市企画総務部国家戦略特区・地方創生課へ。


写真上=小さなまちの大きな挑戦、攻める農業を「島耕作と一緒に考える」シンポにする
写真下=「農業こそ、これからの日本が生きる道」だと訴える弘兼憲史さん

    

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