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両丹日日新聞2016年1月29日のニュース

寒風に揺れる冬の風物詩 田中製紙でコウゾの天日干し

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 福知山市内で唯一、手漉き和紙作りを続ける大江町二俣一、田中製紙工業所で、和紙の原料となるクワ科の落葉低木、コウゾの皮の天日干しが始まっている。今季は雨など悪天候が続いたため、例年より2週間ほど遅い開始となっている。

 二俣は江戸時代から紙漉きの村として栄え、明治から昭和初期にかけては200戸余りが手漉き和紙作りをしていたが、洋紙の普及などで、現在では田中製紙1軒だけとなっている。
 
1年分収獲し皮をはいで

 コウゾは工業所近くの畑2カ所で栽培。今季の収穫量は昨シーズン並みの約2・5トン程度になると見込んでいる。
 
 コウゾは皮の内側の繊維部分が原料となる。約1・2メートルの長さにして、木製の桶の中で蒸したあと皮をはぎ、高さ約5メートルの稲木に掛ける。2週間程度乾燥させる。
 
 今年は27日から始めた。天日干しに適しているのは、天気が良くて冷たい風が吹く気候で、3月初旬まで作業は続く。
 
 工業所5代目の田中敏弘さん(54)は「1年分の材料は確保できそうです。寒い日が続いて、空っ風が吹いてくれることを望んでいます」と話している。
 
 
写真=稲木に掛けられたコウゾ

    

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