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両丹日日新聞2016年1月23日のニュース

脱シャッター通りめざして 駅北再興へ新会社

福知山フロントの出資者 衰退が進む福知山市の駅北で、地元店主たちが再興に乗り出した。福知山駅正面通り商店街の有志らが、空き店舗を活用したテナント誘致や新たな集客の仕組みづくりなどで地域活性化に取り組む特定会社「福知山フロント株式会社」を設立した。

 駅北は、かつて「福知山ファミリー」「さとう福知山ショッピングプラザ(現・さとう福知山駅前店)の2大大型商業施設があり、駅正面通り商店街は昭和40年代のピーク時には約90軒の商店でにぎわった。

 しかし、ファミリーの倒産、郊外型大型店舗の出店、商店主の高齢化などで商店街の活気は薄れ、今では約20軒のシャッターが閉まっている。

■中心市街地活性化 基本計画を契機に■

 市が16年度から5年計画で実施を目指す「中心市街地活性化基本計画第2期(案)」に、駅正面通りのリニューアル事業が盛り込まれる。昨春、事業について市側から商店街振興組合(人見茂理事長)に打診があった。

 この好機を逃すわけにはいかない。現行の商店街組織の力だけでは難しいと、実動力のある母体組織づくりを模索した。近隣の商店主にも声をかけて有志を募り、振興組合と8個人の共同出資で昨年12月に福知山フロントを設立。社長に有限会社アキヤマ会長の秋山保彦さん(70)が就いた。出資者のうち6人が32歳から41歳までと、若手が多い。

■インバウンドの対策なども視野に■

 空き店舗活用のほか、海外からの訪日客(インバウンド)を含む集客戦略も展開して、駅前に人の流れを呼び込む。17日から19日には、台湾の若者が福知山市内を巡るインバウンドモニタリング調査を先行実施した。

 本格始動の16年度に空き店舗活用のゲストハウス(宿泊施設)2棟のオープンを見込む。17年度のテナント誘致に向けて、今年の夏ごろから出店希望者募集にも動く。

 市は「中心市街地活性化基本計画の第1期で、福知山城周辺のゆらのガーデン、広小路などピンポイントで取り組んできた。駅正面は福知山の顔でもあり、ここを支援して市街地全体をつないでいきたい」という。

 一般団体ではなく一企業とすることで、不退転の覚悟で臨む。秋山社長は「全てのシャッターを開けて活気を取り戻したい。今やらないと、もう後はない」と力を込めた。


写真=駅北再興を誓う福知山フロントの出資者たち

    

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