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両丹日日新聞2016年1月19日のニュース

地域の実情にあったハザードマップ 住民たちが作成

完成したマップ 地域版防災ハザードマップ(マイマップ)作りが、福知山市が取り組む防災対策の一環として、市内19地区で行われている。その第1号となる、夷自主防災会(岡忠教会長)のマイマップが18日に完成した。

■市内19組織で取り組み進む■

 マイマップは、避難経路や注意事項、地域の決め事、緊急連絡先などを、A3サイズ用紙の両面にまとめ、災害時に役立てるもの。行政のハザードマップと異なり、地域の実情に合った自由度の高いマップを作れるという利点がある。

 市が各自主防災組織に呼びかけ、応募した19組織が昨年10月から、ワークショップ(体験型学習)や協議、まち歩きなどを重ね、よいマップにしようと、知恵を出し合ってきた。

 マイマップ完成の第1号となった夷自治会は、地域に川が流れていないため、豪雨時に氾濫や家屋浸水の心配はないが、集落が山々に囲まれており、土砂災害の危険がある。

 このため、マイマップを作成することに決め、市のワークショップに参加したあとは、自治会の役員のほか、市消防団上川分団、民生児童委員らが夷公会堂に集まり、連携して取り組みを進めてきた。

 避難時に倒木に注意が必要な場所や土砂崩落の危険箇所を示したり、地域の決め事として一次集合場所からは、組ごとにまとまって車で移動することなども明記し、独自のアイデアを盛り込んで完成させた。

 夷自治会長も務める岡会長(66)は「役員だけが災害に対する意識を持っていても意味がなく、住民全員で共通認識を持っていることが重要です。このマップをきっかけに、『災害が発生したら、行政や消防に任せたらよい』という発想でなく、それぞれの住民が考えて行動できるようになってほしい」と話していた。

 完成した夷のマイマップは、4月に開く自治会の総会で、各世帯に手渡しする予定。今後は、年1回行う防災訓練などでも活用していくことにしている。


写真=完成したマップを持つ夷自主防災会の岡会長

    

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