福知山市管弦楽団と福知山自衛隊音楽小隊による「2015さよなら演奏会」が23日夜、中ノの市厚生会館で開かれた。「陸自の歌姫」の愛称で話題を集める中部方面音楽隊（兵庫県伊丹市）所属の一等陸士、鶫真衣さん（28）も歌声を聞かせ、約1千人の聴衆を魅了した。

　年末恒例の催しで、陸上自衛隊福知山駐屯地、市管弦楽団、府福知山自動車学校の共催。両丹日日新聞社後援。

　陸自初の歌手として、中央音楽隊で教育を受けた鶫さんは国歌を独唱。さらに、音楽隊の演奏に合わせて「ユー・レイズ・ミー・アップ」「さよならの向こう側」を、伸びのある歌声で聴かせた。

　酒呑太鼓やエイサーなどが福知山自衛隊員によって披露され、市内の中高生有志、市合唱連盟、ふくちやま児童合唱団などの合同ステージでは、「宇宙戦艦ヤマト」などのアニメソング、懐メロなどを会場いっぱいに響かせた。この後、再度、鶫さんが舞台に上がり、「ふるさと」を合唱。会場からは「あっという間に時間が過ぎたね」といった声が聞かれた。

　演奏会に先駆け、市内の社会福祉施設の利用者約100人を対象に、自衛隊の公演があった。


写真＝子どもたちと「ふるさと」を歌う鶫さん