福知山市三和町千束、福知山高校三和分校の生徒が、正月の縁起物「松竹梅の寄せ植え」作りに取り組み、作業場はひと足早く迎春ムードに−。実習作業の一環だが、毎年販売もしていて、12月になると注文が舞い込み売り切れ状態になる。

　農業科の1年から4年生まで31人が、それぞれ1個ずつ作っている。

　生徒たちは長方形や楕円形の陶器に真砂土を入れ、松と梅の間にササを置き、南天、石などを配置。石が倒れないように真砂土をしっかり固めたり、少し離れたところから見て全体のバランスを確認したりしたあと、青々としたコケを貼り付けた。

　牧野憲世教諭ら4人が「石の上の砂は絵筆などを使って、必ず取っておいて」などとアドバイス。生徒たちは「こだわりすぎて、作るのに時間がかかってしまいます」などと話しながら、丁寧に作業を進めていた。

　18日から注文者に引き渡す予定。


写真＝集中して作業する生徒