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両丹日日新聞2015年11月13日のニュース

藍色メタリックに金のロゴ 特急「丹後の海」運行開始

特急「丹後の海」 京都丹後鉄道(丹鉄)を運行するウイラートレインズ(村瀬茂高社長)は13日、リニューアル特急車両「丹後の海」の運行を開始した。これに先立ち12日には内覧会を福知山駅で開いた。設計・デザインをした工業デザイナーの水戸岡鋭治さんも訪れ、自身が手がけた「ななつ星in九州」と同様、車体に金色を配して高級感をもたせ、車内は木をふんだんに使ってくつろぎの空間を演出したと説明した。

 新車両は、1996年に導入した特急列車「タンゴ・ディスカバリー」の車両を改造した。車体色は、従来の水色と白の2色に塗り分けたものから、丹後の海を連想させる藍色メタリックをベースに、金色のシンボルマーク、ロゴ、ラインを配したものに生まれ変わった。

 車内は木で囲まれ、心と体で心地良さを感じる和のテイストでデザイン。天井、壁はシラカバ、床はナラ、座席にはカエデを使っている。座席の生地の色柄は青、緑、赤系など多彩にしている。

 1編成は自由席車両と指定席車両の2両からなり、自由席車両には10人まで座れるソファ席を配した明るく開放感のあるフリースペースを設けている。

■府北部と京都駅結び集客増狙う■
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 水戸岡さんは「今まで使っていた車両をいかによみがえらせるかが課題だった。新車のように見える車両にしたいとの思いで手がけました。内装はできる限り木を使っており、天然素材に囲まれて豊かな旅を楽しんでほしい」と話した。

 村瀬社長は「地元の方が誇りに思ってもらえる車両になった」と喜び、「今まで管内のみで運行している観光リニューアル車両あかまつ、あおまつ、くろまつとは違い、JR京都駅と結ぶことで、系列会社が運行する高速バスとセットにした旅を商品として販売する」と集客に意欲をみせた。

 当初は1編成のみ運行するが、年度内に1編成を追加する計画。整備費は2編成で計1億6千万円。当面、福知山駅を発着し、丹後、豊岡と結ぶ「たんごリレー号」(一部除く)などで使い、21日以降にJR京都駅まで走らせる予定。


写真上=藍色メタリックに金のロゴ、ラインを施した高級感のある車両
写真下=フリースペースのソファ席に座る設計・デザインをした水戸岡さん

    

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