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両丹日日新聞2015年11月11日のニュース

福知山マラソンがメディカルランナー導入 緊急医療体制強化

市民救命士講座を受講 第25回福知山マラソン(福知山市など主催)が23日、猪崎の三段池公園総合体育館前をスタート・ゴールに開かれる。昨年の大会でランナーが一時心肺停止状態になったことから、教訓を生かして今年は医療関係者が走者として登録するメディカルランナー制度を導入し、AED(自動体外式除細動器)の配置を増やすなど、緊急医療体制を強化。安全面に十分配慮した大会にする。

 昨年の24回大会では、愛知県の60代の男性ランナーがフルマラソンのレース中に急性心筋梗塞で倒れた。通りかかったランナーの医師と消防士2人が胸骨圧迫など心肺蘇生の処置をしたあと、救護バイク隊が到着。AEDなどでの措置でうっすらと意識が戻り、病院に搬送され、一命を取り留めた。こうした事例を受け、今年は例年以上に緊急医療体制を充実させる。

 メディカルランナー制度は、一般参加の出走者のうちの医師、看護師、救急救命士が体の目立つ部分にマークなどが入ったステッカーを貼って走り、緊急事態発生時に居合わせた場合、救急活動の補助をしてもらう。市がエントリー時の予備調査を通じて、今年は医師ら163人から協力を得ることになった。

 またAEDは昨年24台を配置したが、今年は健康機器の開発・販売会社のオムロンヘルスケアに協賛を得て、40台に増やす。コース内の関門15カ所やスタート・ゴール地点などに置く。

 このほかスタート・ゴール地点の救護本部に待機する医師を4人から5人に増やす。これまで通りドクターカー、医務車各1台、救護バイク隊8台も配備する。

■ボランティアに市民救命士講座■

 大会で給水、走路監察係などを務めるボランティアにも緊急時に市民救命士として活動してもらおうと、市消防本部がこのほど、養成講座を開講。37人が受講し、胸骨圧迫などの心肺蘇生法やAEDの使い方を学んだ。

 受講者の一人、寺本吉勝さん(67)=東野町=は「以前コース沿いでボランティアをしている時に、足元がふらついているランナーがいたので、救急車を要請したことがあります。万が一の場合にしっかりとした応急処置をしたい」と話していた。

 市スポーツ振興課では「ランナーのみなさんに安心して走ってもらえるよう、緊急時にはより早く対応できる体制を整えたい。当日までに体調に不安のあるランナーは出場を取りやめることも考えてほしい」と呼びかけている。


写真=ボランティアの有志も市民救命士講座を受講し、大会に備える

    

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