福知山市は23日、夜久野町額田の国道9号沿いの旧夜久野町役場跡地に誘致を進めている商業施設について、出店に向けての交渉に入る事業者を、兵庫県でスーパーマーケットなどを展開している「株式会社さとうフレッシュフロンティア」（宮下雅則社長、本社・豊岡市）に決めたと発表した。

　市では、役場があったＪＲ下夜久野駅周辺を「夜久野地域の小さな拠点」と位置づけ、にぎわいを再生するまちづくりをめざしている。この一環として、旧町役場跡地に商業施設の誘致を決め、9月下旬の1週間、進出希望事業者から事業提案を募集した。

　応募があったのは同社のみで、20日に意見聴取会議、22日に選定委員会を開き、同社を優先交渉権者に決めた。今後1カ月以内に契約の基本的内容を協議し、契約についての覚書の締結をする。覚書に定める時期までに土地賃貸借契約を結ぶ。

　同社の提案内容によると、業種は食品スーパーマーケットで、施設名は「ミニフレッシュ夜久野店（仮称）」。1727平方メートルの敷地に、鉄骨造り平屋建て延べ床面積582平方メートルの建物をつくる。売り場面積は382平方メートルとしている。

　同社は、総合小売業さとう（本社・福知山市上紺屋町、佐藤総二郎社長）のグループ会社で、6月に「株式会社トヨダ」から社名変更した。現在、兵庫県北部を中心にスーパーマーケットなど21店舗を展開している。


写真＝店舗のイメージ図