福知山市北山の畑で、ソバの花が一面に咲き誇っている。風が吹くと、白い小さな花が一斉に揺れ、初秋の風情ある情景をつくりだしている。

　地区で農業を営む足立琢磨さん（77）が15年ほど前から毎年栽培。今年は知人の休耕田4枚、計約40アールを借りて育てている。

　8月上旬に種をまき、花は9月7日ごろから咲き始めた。現在八分咲き。今年は種まき後、台風などで荒れた天候にならなかったため、順調に生育。丈は1・2メートルほどに伸びている。

　花の見ごろはあと10日ほどで、花が終わったあと実が付き、10月終わりごろに収穫できる見込み。実は自家用として使うほか、そばを販売する有限会社やくの農業振興団に引き渡す。

　足立さんは「ソバは雨に弱いが、今年は種をまいたあと、比較的天候に恵まれ、このままだと収穫量も多いのでは」と話している。


写真＝白いじゅうたんを敷き詰めたように花が咲く