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両丹日日新聞2015年7月 7日のニュース

小学校が無くなれば地域は更に寂れる−廃校活用する絵本店主が講演

廃校の絵本専門店 61回目となる福知山母親大会が、福知山市昭和新町の府立中丹勤労者福祉会館で4日に開かれた。京丹波町で、廃校になった小学校を活用して絵本の店「絵本ちゃん」を運営する谷文絵さんを招き、廃校を活用した取り組みへの思いなどの話に耳を傾けた。

 母親大会は「いのちを生みだす母親は、いのちを育て、いのちを守ることをのぞみます」をスローガンに全国で開かれ、福知山大会(実行委員会主催)はこのひとつ。今回は約100人が参加した。

 谷さんは京丹波町の旧質美小学校の校舎の一室を借り、11年5月に「絵本ちゃん」を開いて地域活性化の取り組みを進めている。講演では、「絵本とともにつくるくらし−豊かによみがえった懐かしの校舎では」と題して話した。

 初めに、絵本3冊の読み聞かせをし、「へっこきよめどん」ではユーモアたっぷりに読んで笑いを誘い、「へいわってすてきだね」では平和な光景が浮かぶように読み、大人も物語の世界へ引き込んでいた。
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 続いて講演。谷さんは京都市内に住んでいたが、子どもが小学校へ入学するのを機に、「何でもお金を出せば手に入る便利な生活の中で、子どもが我慢強くいろいろ考えられる子に育つか」と思い、夫の実家がある京丹波町(旧瑞穂町)に移り住んだ。

 子どもはすっかり田舎になじんだが、地域では少子・高齢化が進み、地元の保育所に続いて質美小学校も閉校されることになった。

 地域の中心だった小学校が無くなれば、みんなの集う場所が無くなり、地域はさらにさびれる。谷さんは、学校の活用方法について考え、コミュニケーションの場となるよう、教室を借りて小さな絵本の店を作った。

 当初「こんな所で売れるのか」などと地域の人から言われたが、「本を売りたいのではなく、人を呼びたいからやっています」と思いを伝え、次第に理解が広がったという。

 店に人が訪れるようになってきたが、絵本は決して安くなく、買うのをためらう人もいたため、別の元教室で貸し出しも始めた。

 今では広範囲から人が訪れ、校舎内には窯焼きピザと生パスタの店、アンティーク雑貨の店、地元の女性たちが家庭料理を提供するランチルームなどがオープン。願っていた交流の場になっているという。

 最後に福知山での廃校利用について「大きなことをしようとしたら一歩を踏み出せないので、好きなことで使わせてもらうくらいのつもりでやるとうまくいくと思います。誰かがやるだろうと思わず、まず借りてみて、ぜひ活用してほしい」と勧めた。


写真上=廃校になった京丹波町の旧質美小学校で営む絵本専門店
写真下=絵本の読み聞かせで大人も夢中にさせた谷さん

    

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