地元での活動だけでなく、外に飛び出して丹波漆の魅力をアピールしようと、福知山市夜久野町の漆芸作家たち８人が、３日から神戸市で「京都夜久野漆芸作家展」を始めた。７日まで。

　出展しているのは夜久野高原・道の駅農匠の郷内、市やくの木と漆の館スタッフを中心に、夜久野を拠点に活動している若手作家ら。

　木と漆の館のスタッフたちは、いつもは来館者に夜久野で採取される丹波漆を説明したり、工房での体験や作品づくりの指導、作品展の企画運営などにあたっている。漆塗りを教えるだけでなく、一人ひとりが漆芸作家としても活動。丁寧な作業で、丹波の自然を感じられる作品を生み出している。

　こうした自作を、人が多い都会で展示することで漆を広く紹介しようと、３年前から神戸で作品展を開くようになった。会場は中央区の南京町ギャラリー蝶屋。今年は漆器、花器、アクセサリーなど約50点を用意した。時間は午前11時から午後７時まで。

　木と漆の館の高橋治子館長は「神戸の人たちに見てもらい、丹波漆や夜久野のファンを増やしていきたい」と話している。


写真＝８人が様々な漆器を用意した