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両丹日日新聞2015年6月21日のニュース

防空監視の役割も 消防団の前身・警防団の日誌発見

見つかった日誌 福知山市消防団三岳分団の前身にあたる三岳村警防団の「警防防空日誌」が、一ノ宮の三岳会館から見つかった。記述は昭和16年(1941)12月8日から昭和22年9月16日までで、警防団の活動状況を記録。三岳地域の歴史を物語る貴重な資料で、三岳分団が大切に保管していくという。

 「消防用語事典」(消防庁編集)によると、警防団は昭和14年の警防団令の制定で発足した。戦時中の制度で時局を反映して水火消防のほか防空面も担当。昭和22年には消防団令が制定されて消防団が発足し、警防団は解散した。

 三岳分団長の西川雅美さん(55)が団員と一緒に、分団が会議などで使う三岳会館の資料を整理していたところ、風呂敷に包まれた日誌を見つけた。

 日誌には警防団第六部の活動の様子と出席団員らの名前を記載。三岳村の隣村・雲原村には敵機の来襲に備え、敵機を監視する防空監視哨があったと言われていて、日誌には「雲原防空監視哨に勤務す」との記載が見られる。このほか、現在の消防団も実施する「秋季検閲」の用語が見られたり、「防火日 非常招集により招集す」「放水良好ナリ」ともある。

 また、「三岳村警防団解散式 三岳村消防団結成式 式後正木丈夫警防団長初メ警防部長六氏ノ送別会」(昭和22年9月16日)が最後のページとなっている。

 西川さんは「秋季検閲をしたことが書かれるなど、今の消防団と一緒だなと感じます。防空面も担当されていたので、戦時中は今よりいろんな意味で苦労があったと思います。日誌は大切にしていきたい」と話している。


写真=見つかった日誌を持つ消防団三岳分団長西川さん

    

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