WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2015年6月19日のニュース

元気なうちに老いじたく 社協で介護費など学ぶ連続講座

介護にかかるお金の話 いきいきと自分らしい人生を最後まで生きるため、老後や死後の準備をする「老いじたく」。介護、遺言など必要な情報を4回の連続講座で学ぶ福知山市社会福祉協議会権利擁護センター主催の「老いじたくカレッジ」が18日、内記二丁目の市総合福祉会館で開講した。

 関心が高いテーマで、予定していた定員50人は受け付け開始後すぐに埋まった。その後も問い合わせが相次ぎ、会場に入れる限度の62人まで拡大した。受講者は50歳代〜70歳代。親のためにと受講した人もいるという。

 初日は開講式に続いて第1回講座。「介護にかかるお金の話」と題して、高齢者福祉施設、岩戸ホーム施設長の藤原義章さんが解説した。

 藤原さんはまず、福祉現場で30年以上働く中で、身寄りのない8人の高齢者の遺言作成の手助けをしたことを振り返った。遺言が無く、残された金銭を囲んで親族がもめたケースに何回も出くわしたと言い、「元気なうちに整理しておくことが大切だと思いました」と話した。

 この日のテーマの介護に関係するお金については、居住費の「くらす」、食費の「たべる」、介護サービス利用費の「かいご」の三つに大きく分けて説明。要介護度、収入、施設入所の有無などで変動する費用を丁寧に拾い上げた。

 例をいくつか紹介し、要支援2で在宅サービスを利用して自宅生活する場合の月額は、持ち家で暮らすため「くらす」は0円、「たべる」が3〜5万円、「かいご」が約1万円で総額は6万円程度になるとした。

 要介護5で老人福祉施設を利用する場合の平均月額利用料(年間所得150万円以上のケース)は、施設規模、相部屋か個室かなどで4パターンに分けて、「くらす」が約1万1千円〜6万円、「たべる」が約4万3千円、「かいご」が約2万2千円〜約3万円で、総額は約7万6千円から約13万2千円まで幅が出ることを紹介した。このほかに、洗濯やおむつ代、光熱費などが別途必要になることもあると付け加えた。

 第2回は8月に福知山公証人役場公証人の柳井康夫さんが遺言の書き方、第3回は10月に京都弁護士会弁護士の中川由宇さんが成年後見制度、第4回は11月に市社協常務理事の田中裕志さんが、人生のプレーバック(回顧)や家族らに伝えたいことを整理するみらいノートの書き方について話す。


写真=参加者は配布資料を食い入るように見つめた

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ