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両丹日日新聞2015年6月 8日のニュース

川を使って浸水想定訓練 消防団が救助舟浮かべて

河川で救助舟の取り扱い実習 水害に備えて福知山市消防団(塩見辰也団長)は7日、夜久野町の牧川などで操舟訓練をした。毎年実施しているが、今回は昨年の8月豪雨を教訓に、浸水した道路に見立てた川に救助舟を浮かべ、住宅から被災者を安全に救出する方法を身につけた。

 市消防団には、04年10月の台風23号被災を機に、22隻のFRP(繊維強化プラスチック)救助舟が、翌年から順次配備された。その後、市町合併で、旧大江町消防団のアルミ製の船外機付き救助舟など6隻が加わった。

 訓練には、全29分団のうち、救助舟を所有している17分団が参加した。夜久野町額田の額田大橋付近での中部、東部、北部ブロック訓練には12分団の100人が臨み、ロープの結び方や救助舟の取り扱いの実習をした。

 実習は、5人一組で水深約50センチの川に入って進められた。浮かべた救助舟を4人が歩いて押し、残る1人が棒で川底を突きながら、不安定な場所がないか確認しながら先導した。

 河川の護岸上を建物2階に見立てた救出訓練もした。講師の福知山消防署員から「舟で救助に向かう時は、足元にマンホールや側溝がないか十分に注意することが大切。被災者の近くまで行って物干し竿やロープを使って助ける選択肢もある。必要な人数分のライフジャケットを必ず積むことも忘れないでほしい」と説明を受けていた。

 大江ブロックの5分団は、大江町に近い舞鶴市桑飼上の由良川で訓練し、35人が参加。船舶免許を持つ団員が、アルミ舟を操縦する技術を高めた。

 福知山消防署によると、昨夏の8月豪雨では、救助舟18隻が出動し、101人を救助。一昨年の台風18号来襲時にも数隻が出動し、38人を助け出したという。


写真=道路に見立てた河川で救助舟の取り扱い実習をする団員たち

    

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