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両丹日日新聞2015年6月 4日のニュース

災害に強い家の工夫学ぶ 庵我小4年 建築士会が出前講座

0604anga.jpg 福知山市池部の庵我小学校(有田博之校長)で3日、府建築士会福知山支部(吉田比呂子支部長)による防災をテーマにした出前授業があった。4年生18人が、大地震や水害に備えた家づくりについて学んだ。

 吉田支部長ら支部メンバー3人が講師として訪れ、スクリーンと模型を使って、地震や水害に負けない家屋の構造、工夫について説明した。
 
 地震の学習では、児童が生まれる前の1995年1月に発生した阪神淡路大震災で、一帯の民家が倒壊した惨状を収めた写真を見せたあと、「近年、各地で地震が頻発しており、近くに断層がある福知山でも、震度6、7程度の地震がいつ起きてもおかしくない状況になっています」と警鐘を鳴らした。
 
 木造住宅は、主に地震の横揺れで押しつぶされ、これを防ぐために柱と柱の間に筋交いを入れて補強されることを説明。「古い家は筋交いが釘で固定されているが、今は強度を増すため、金物でしっかりと止めることが法律で定められている」ことを話した。
 
■いざという時の備えの大切さも■

 「家が丈夫なら、絶対安全で安心だとはいえない」と強調。「地震が起きた時にどのように対応するかを家族で話し合って、家具の固定や寝床のそばに避難時の靴を準備するなどして、万が一に備えてほしい」と呼びかけた。
 
 水害が多い福知山では昔から、家の建て方や構造にさまざまな工夫が見られるとし、「庵我地区では石垣を築いてその上に家を建てることで浸水被害を防いでいます。城下町の古い町家には、浸水した際に家財を上の階に滑車で上げるため、“タカ”と呼ばれる吹き抜け構造になっていました」と説明。現在、大江地区などでは基礎を高くして水害から家を守るかさ上げの工事が進められていることも紹介した。
 
 

写真=筋交いで強度が増すことを学ぶ児童

    

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