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両丹日日新聞2015年4月22日のニュース

市議選:防災対策は 被災者が注目

防災対策の訴えを聞く市民 定数26に対して33人が立候補し、26日の投開票に向けて舌戦を展開している福知山市議会議員選挙。一昨年の台風18号、昨年の豪雨によって甚大な被害を受けて以降、初めての市議選とあって、街頭や個人演説会場などでは、災害からの復旧・復興や防災対策の訴えが目立つ。被災地などでは、訴えの内容をじっくり吟味する有権者の姿がある。

 告示日以降、雨天が続く市内。台風や豪雨災害の被災地に、支持を求める候補者の声が響いている。

 昨夏の豪雨で、新築したばかりの家が床上30センチ浸水し、2階での生活を7カ月間続けた20代の男性は「水害対策を公約に掲げるのは当然のこと。何をどうするのか、具体的なハード対策を聞きたい」と注文を付ける。

 台風18号の被害を受けた女性(64)は「当時、大変な思いをしたので、ああいう思いは二度としたくない。堤防を早期に完成させてほしい」と訴える。

 豪雨災害で10日間の休業を強いられた飲食店経営の男性(65)は「ハード対策をしてほしいのは山々だが、財政的にも限界があると思う。自然災害なので仕方ないが、大人には啓発活動、子どもには教育を通じて、温暖化を防ぐ人を育てようとする地球規模の考えを持つ人が選ぶ基準になる」と話す。

 「被災したとき、議員は来てくれなかったのに…」と、名前を連呼しながら走る選挙カーを見つめる男性(62)もいた。8月豪雨災害の復旧活動では熱中症になった。「市議会議員は市全体のことを考えるものと分かってはいるが、やはり地元に議員がいた方がいいと思った」と打ち明ける。今回は地域から候補者は出ていないが、「去年は府議会議員がよく動いてくれたから、災害時には機敏に動いてくれそうな人を選びたい」と話す。

 このほか、一人暮らし老人ら災害弱者への対策など、ソフト面に注目するという有権者もいた。

 これまでの10年間余りで3度の自然災害を受けた福知山。候補者はハード、ソフト面をどう訴えるのか。被災者は注目している。


写真=防災対策の訴えを聞く市民

    

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