今春68回目の卒業生を送り出した福知山市大江町波美の大江中学校で、第9回生（第九の会）が12日に母校を訪れ、自分たちが植えてきた桜の木の手入れをした。2000年に還暦を迎えた際に、記念として学校への感謝と後輩へのエールを込めて植えて以来、毎年集まって植樹し、手入れを続けている。

　00年に3本植えたのを始めに年々増やし、今ではグラウンド周辺など学校の敷地のあちこちに40本ほどが植わっている。途中空いた時期があるが、有志で活動を続けて14回目になった。

　今年は、卒業生ら14人が集合。地元のほか、京阪神からの参加もあり、桜がきれいに咲くように思いを込め、長靴を履き、草刈りや肥料やりに汗を流した。

　当時、6クラスあったうちのＦ組担任だった亀井恒幸さんや、1回目の植樹の時に同校の校長を務めていた椹木辰雄さんも足を運び、昔話や世間話にも花を咲かせて、笑顔が広がった。


写真＝最初に植樹した桜と卒業生たち