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両丹日日新聞2015年4月11日のニュース

特産紫ずきんなど大打撃 8月豪雨で京野菜出荷減る

 福知山市の旧市域の広範囲をエリアとするJA京都京野菜部会福知山支部管内の、胡瓜、伏見とうがらしなど9品目の昨年度の販売実績は5013万3895円で、当初の販売目標に対する達成率は92%にとどまった。昨夏の8月豪雨で農地が冠水し、出荷が少なかった品目が含まれるのが大きな原因という。北羽合のJA福知山支店で10日に開かれた支部総会で報告された。

 JA京都福知山支店は、旧市域(下豊富、中六人部地区を除く)がエリア。福知山支部は9品目の部会で構成されている。総会には部会員75人のうち38人が出席した。

 芦田知恵彦支部長は「2年連続の水害に見舞われ、農地すべてがやられたという人もいるが、それを乗り越えて頑張るみなさんに出会えてうれしい」とあいさつ。「水害に遭った農地などでまだ復旧していないところもあるが、昨年は昨年、今年は今年で、心機一転頑張っていこう」と呼びかけた。

 昨年度の販売達成率が100%を超えたのは2品目。やまのいもは117%(販売実績167万3082円)、胡瓜は103・2%(同3141万8953円)だった。冠水の影響がとくに大きかったのは2品目で、紫ずきんは販売達成率14・8%(同44万3912円)、京みず菜は同49・7%(同35万7728円)にとどまった。

 今年度の生産目標は、昨年度目標(5452万円)より158万5千円(2・9%)多い5610万5千円に設定。京野菜の一層の生産拡大と農家所得向上のため、新規栽培者を増やし、品質向上と安定生産に努めることを目標に据えている。女性部の販売促進活動も強化する。各部会とも栽培講習会や先進地視察などを一層充実させる。

 このほか総会では、優良生産者らの表彰をした。

    

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