WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2015年3月20日のニュース

京都工繊大が福知山で北京都分校構想を説明

0320kousendai.jpg 福知山市西小谷ケ丘にある旧福知山女子高校の校舎を活用し、16年度から北京都分校(仮称)設置を検討している国立大学法人京都工芸繊維大学の森迫清貴副学長が19日夜、土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパで、市民らに設置構想の概要などを説明した。

■若者定住促進へ「地域枠」も■

 まず設置計画の経緯について、森迫副学長は「包括協定を結ぶ京丹後市を起点に、文科省の地(知)の拠点整備事業(COC)として、綾部市以北の地域活性化に取り組んできた。そのなかで、北京都をさらに発展させるため、何かできることはないかと考えるようになり、若者の定着などをめざして、分校を設置することにした」と説明した。

 福知山を選んだ理由は、「早期に実現したいとの思いがあり、使われていない旧女子高の校舎があること、また隣に文系の成美大があり、公立化の話が進んでいることは非常に大きく、文理連携で相乗効果が期待できるため」とした。

 このあと構想の説明に移り、産業分野で地域のリーダーとなれる人材を育てる教育プログラム「地域創生テックプログラム」を行うとし、新たな学部学科の設置はせず、現行の工芸科学部のなかに組み込み、定員約30人のプログラム枠を設定するとした。

 具体的には、1回生から3回生前半までは、左京区のキャンパスで物質材料化学、電子工学、デザインなどの専門的知識を学ぶ。3回生後半からは、分校で成美大学や舞鶴工業高等専門学校と連携しながら、地域課題をテーマに研究する。またインターンシップとして、地元のものづくり企業などで、実践的な体験を行う授業も検討しているという。

 森迫副学長は「プログラム枠の定員のうち、約半分を北京都などの地域枠とし、若者がいったん都会に出て、再び地元に戻ってくるという流れを作ることで、この地域の若者定住につなげたい」と話した。

 この説明会は、成美大学の公立化を求める市民の会が主催した。


写真=北京都分校(仮称)の設置構想について説明する森迫副学長

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ