WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2015年3月 9日のニュース

市民育てたサケの稚魚3万5千匹 由良川へ放流

サケの稚魚を放流する子どもたち 市民らが卵を孵化させて育てたサケの稚魚の放流が7日、福知山市の天津橋下流、牧川と由良川の合流点付近で、親子連れら約100人が参加して行われた。約3万5千匹が放され、参加者らは大海原へと旅立つ姿を静かに見つめ、古里の川に戻ってきてほしいとの願いを込めた。

 放流行事は、サケのふるさと由良川を守る会(衣川努会長)が主催。由良川はサケが産卵のために回帰する日本海側で最南端の川とされ、飼育や放流を通じて地元住民に環境保全の意識を持ち、郷土愛を育んでほしいという思いを込めて続けている。

 放流には、子どもたちや父母らが参加。衣川会長から「サケは生まれた古里の川に戻って産卵する習性があり、放流した稚魚が大きくなって3、4年後に戻ってくるように、今と同じようなきれいな河川環境を保っていきましょう」とあいさつ。このあと、それぞれ川岸に移動し、体長5、6センチに成長した稚魚を入れたバケツをゆっくりと傾け、元気に泳いで行く姿を見つめていた。

 稚魚は昨秋、市内の由良川で採捕したサケから取り出した卵などを受精させ、希望する小中学校、高校、家庭、グループ、牧川養殖漁業生産組合が孵化させて育ててきたもの。

 放流に訪れた市児童科学館の職員は「館内でも昨年に続いて飼育してきましたが、今年は孵化率が高く、配布を受けた卵約200粒のうち、約100匹を放すことができました」と話していた。


写真=由良川にサケの稚魚を放流する子どもたち

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ