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両丹日日新聞2014年12月11日のニュース

列車事故想定して連携訓練 JR福知山支社と消防・医療など

応急手当てをする京都DMAT隊 多くの犠牲者を出した2005年春の福知山線尼崎列車脱線事故の教訓を踏まえ、JR西日本福知山支社は、京都府警察本部機動隊、福知山警察署、福知山消防署、市民病院などと事故対応合同訓練を続けている。10日には、福知山市半田の福知山電車区内の実設訓練センターで、8回目となる訓練を行い、約120人が連携を深めた。

 合同訓練は、列車事故の発生時に併発事故を防ぎ、人命を最優先して救出、救護にあたることを目的に実施。今回は、山陰線の福知山−上川口駅間の踏切で、立ち往生していた乗用車に特急列車が衝突し、多数の乗客が負傷した−との想定で行われた。

 事故発生と同時に、乗務員は支社の運転指令室に連絡を入れ、指令室を通じて警察や消防にも出動を要請。さらに、赤い炎を出す信号煙管で接近する列車に合図を送り、併発事故を防いだ。

 しばらくすると緊急車両が次々に到着。福知山消防署のレスキュー隊は、エアジャッキやカッターなどを使って乗用車の運転手らを救出。これと並行して救護班が列車に非常用の梯子(はしご)をかけ、重傷を負った乗客を車内から慎重に運び出した。

 治療や救急搬送の優先順位を決めるトリアージ訓練もあり、医師や看護師が応急手当てをしたあと、病院に搬送した。

 閉会式で福知山署の竹内敏明署長は「士気が高く、とてもきびきびと行動でき、心強いと思った。地元でも過去に乗客約340人が重軽傷を負う福知山線の岡踏切事故が起きており、万が一に備えて危機意識を一層高めることが大切だ」と講評。

 訓練を見守っていた土肥弘明支社長は「昨年以上に訓練が順調に進み、関係機関の連携がとれていた。各機関の日ごろからの訓練の成果の表れだと思う。支社でも担当部署ごとの訓練に一層力を入れていきたい」と話していた。


写真=重傷者の応急手当てをする京都DMAT隊

    

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