京都府は、2012年に策定していた由良川下流域の河川整備計画に、8月豪雨災害で氾濫（はんらん）した福知山市内の弘法川と法川、榎原川の改修計画を新たに盛り込んだ変更原案を1日に発表した。3河川とも河道拡幅、河床掘削、橋の架け替えなどをしていく計画で、水があふれることによる家屋浸水被害を無くす。

　12年に策定した整備計画では、府が管理する市内の宮川、和久川など7河川が改修対象となっていた。しかし、豪雨災害で計画の対象になっていなかった弘法川などが氾濫し、流域で多くの家屋が浸水したため、今回3河川を新たに加えることにした。

　弘法川は、和久市町の西川合流点から正明寺の室川合流点までの約3キロ区間で整備を予定。法川は、由良川合流点から上流約200メートル区間と、堀の福知橋から上流約1・2キロ区間での整備を計画している。榎原川は、榎原地内の和久川合流点から上流約700メートル区間と地内の塩坪橋付近から上流約1・3メートル区間で整備していく。

　変更原案は篠尾新町の府福知山総合庁舎で開かれた由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会で発表された。

　今後は原案に対して住民から意見を聞き、関係機関と協議を重ね今年度内に計画変更案を策定する。


写真上＝市街地を流れ8月豪雨で氾濫した弘法川
写真下＝変更原案が発表された由良川水系・二級水系河川整備計画検討委員会