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両丹日日新聞2014年10月21日のニュース

佃煮工場へ販路を確保 フキの栽培拡大をと三岳で研修会

三岳でフキ栽培 遊休農地の解消につなげようと、福知山市三岳地区の女性グループ・ふきのとう(多田眞砂子代表、10人)は、上佐々木の農地計7アールを活用し、4年間にわたってヤマブキ栽培に取り組んできた。収穫したフキを一括して出荷できるめどがついたことから、栽培を地元農家に広く呼びかけるための研修会を19日に開催。ふきのとうや受け入れ業者らが、経過報告とフキ栽培拡大への期待について話した。

 初めに、ふきのとうの多田代表(65)が経過を報告。「これまでは市場に出荷してきたが、1本ずつ摘み取ったあと、長さを分別したり、210グラムを一束にして2カ所を輪ゴムで止めたりする−など、荷造りに相当な手間がかかっていた」と苦労を説明した。

 その解決策として、府中丹西農業改良普及センターから、三和町などに工場がある野村佃煮(本社・宇治市)を紹介してもらい、三岳産のフキを使用した贈答用の佃煮を製造、販売する計画が始動した。

 多田代表は「塩漬けにする必要はありますが、選別やゴム止めなどはしなくても良く、手間がうんと減る」と話し、「塩漬けは、ふきのとうメンバーが担当するので、ぜひフキづくりに挑戦してください」と伝えた。
 また野村佃煮による試作も6月に行い、「フキの風味が強く、おいしい製品に仕上げてもらうことができた」という。

 引き続き、野村佃煮の川野正克取締役があいさつ。「三岳でとれたものを使用すると、『京都産』というブランドを切り口に販売できる。現在は購入量が100キロに満たないが、みなさんと協力して取り組みを進めていきたい」と期待していた。

■京都府が省力栽培の方法なども説明■

 最後に同普及センターの衣川昌宏副主査が、ヤマブキの省力栽培方法や長く栽培を続けるほど利益が増える仕組みなどを説明した。
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 研修会は、みたけ農産や同普及センター、三岳地区農区長会などが主催し、ふきのとうが主管。会場となった一ノ宮の三岳会館には、地元農家の約40人が駆けつけ、熱心に耳を傾けていた。

 今後は、佃煮用フキの栽培に興味のある人を対象に、具体的な打ち合わせ会を30日に開催。栽培予定の面積や開始時期などの把握をし、これからのスケジュールについて説明する予定にしている。


写真上=三岳でフキ栽培に励む「ふきのとう」のメンバー
写真下=多田代表がフキ栽培の取り組みを紹介した

    

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