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両丹日日新聞2014年10月15日のニュース

子どもたちに本の楽しさを 様々なボランティアが活動

ビブリオバトル 読書は心を耕し、本は心の栄養になる。子どもたちにたくさん本を読んでほしい−と、福知山市では多くのボランティアが活動している。市内のほぼ全小学校で読書ボランティアが読み聞かせ活動を続け、生まれたばかりの赤ちゃんに絵本を手渡し愛情いっぱいに語りかけるブックスタート事業や、地域に根ざして運営する家庭文庫も複数ある。読書の秋を迎え、それぞれ一段と熱心に活動している。

 各小学校で読み聞かせなどをしている個人・グループによる福知山市学校読書ボランティアの会は、2カ月に1回ずつ市立図書館で例会を開いている。10月例会では新しい本の紹介の仕方「ビブリオバトル」を体験し、今後の活動の参考にした。

 いつも例会では、子どもたちの想像力をかき立てる読み聞かせの仕方を学んだり、どの本をどんな風に読み聞かせたときに、子どもたちがどんな反応を示したかといった実例を紹介しあったりしていて、他校グループが工夫している取り組みは、特に参考になっている。

 新しいことを吸収するのにも意欲的で、ビブリオバトルの体験もその一つ。当初は夏休みの読書感想文用にどんな本を選んだらいいかを紹介する手法として、8月に開催する予定だったが、台風や豪雨災害のため2回にわたって延期となり、10月を迎えての実施となった。

 紹介したい本を選び、各自が持ち時間内に魅力を話し、最後に来場者全員で「どの本を一番読みたくなったか」を投票し、「チャンプ本」を決めるもの。全国で広まっている。

 今回の例会では5人が幼年童話や児童書を選び、5分ずつ発表した。作中の詩に曲を付けて歌いながら紹介したり、自分の体験と結びつけて物語を紹介したりと、いろんなスタイルで「これを読んで!」とアピール。発表者の一人は「いつもはしていない競い合い(バトル)ということで、新鮮な気持ちで発表できました」と話していた。

■赤ちゃんに絵本と言葉を贈るブックスタート■

 福知山市は、4カ月健診の時に赤ちゃんに絵本をプレゼントし、お母さんと赤ちゃんに向けて読み聞かせをするブックスタート事業をしている。保健福祉センター、図書館、ボランティアが協力して「あたたかい生の言葉をわかちあう幸せ」を広げる取り組み。世話をしている「ブックスタートボランティアいないいないばあ」は、18日午前10時15分から駅前町の市立図書館中央館2階研修室で講演会を開く。無料。子どもと本について関心のある人ならだれでも参加できる。

 講師は聖学院大学教授で、地域の母子に開かれた絵本サロンを学内に開設している石川由美子さん。臨床発達心理学、障害児心理学、絵本の心理学を専門にしていて「絵本で遊ぼう−絵本で分かち合う時間と子どもの育ち」をテーマに話す。


写真=歌ったり、身ぶり手ぶりを交えたりしながら「この一冊」を紹介(学校読書ボランティアの会)

    

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