大型の台風19号は13日午後9時ごろから同10時ごろにかけて、京都府に最接近した。福知山市災害警戒本部によると、14日正午現在、大きな被害は報告されていない。ただ学校や幼稚園は14日を休校・休園にしたところがあり、鉄道関係では遅延・運休する列車があった。

　市は13日午前9時30分に市災害警戒本部を設置。午前10時15分、福知山市に大雨・洪水・暴風警報が発表された、午前11時に市内全域の3万5718世帯、8万781人に避難準備情報を発令。57の広域避難所を開設した。

　夜にかけて雨は降り続き、牧川（上川口）の水位が午後6時40分ごろ避難判断水位の2・1メートルを超えたため、午後7時50分に下川口と上川口両地域の1059世帯、2445人に対して避難勧告を発令した。

　牧川水位は同9時10分ごろ、最大2・41メートルまで上昇したが、それ以降水位は下がり、14日午前0時、避難勧告を解除した。

　開設した市内の避難所には最多時で88世帯、142人が避難した。

　京都地方気象台によると、24時間降水量の最大値は坂浦148ミリ（14日午前7時まで）▽福知山128・5ミリ（同日午前4時50分まで）▽三和130・5ミリ（同日午前2時まで）だった。

　道路関係は14日正午現在、私市大江線（在田橋）など府道3路線が全面通行止め、1路線が片側交互通行になっている。

　警戒本部は気象警報が解除されたため、同日午前9時40分に避難準備情報を解除するとともに、全広域避難所を閉鎖、警戒本部も解散した。


写真＝台風の影響で大江町二箇下の府道が陥没し、全面通行止めになった（14日午前8時40分ごろ）