8月豪雨で運動場が冠水して使用禁止になっている福知山市北本町一区の昭和小学校（加藤由美校長、637人）の運動会が9月30日、三段池公園多目的グラウンドに場所を変更して開かれた。場所は違っても、児童たちは変わらず元気な姿を見せた。

　校区内の広範囲で浸水被害を受け、全校児童のうち3割程度の家屋が床上、床下浸水した。

　また、運動場は約80センチほど冠水したため、被災当初から使用できず、体育や運動会の練習は、狭い前庭や体育館などでしていて、この日は久しぶりに土の上での運動となった。

　開会式で加藤校長は「一度はあきらめた運動会でしたが、開催できることをうれしく思います。十分練習できないなか、一生懸命取り組む姿を見せることで、（水害に）負けない昭和小学校と感謝の気持ちを伝えましょう」とあいさつ。各色を代表して6年の的場陸君、細見明也君、石井東馬君、松井士優君が選手宣誓し、競技がスタートした。

　競技種目は被災した家庭があることを考慮し、さらに平日の開催のためにＰＴＡ種目は実施せず、徒競走、団体演技、応援合戦、リレーなど児童の種目だけにした。「ふかめろ絆！　みせろ感動！　80年目の奇跡！」の目標のもと、子どもたちは精いっぱい取り組み、駆け付けたたくさんの保護者らが声援を送っていた。


写真＝練習してきた集団演技を披露する1、2年生