幾重にも連なる福知山市大江町毛原の棚田で14日、京都市や大阪市など都市部の親子ら約70人が稲刈りを楽しみ、収穫の喜びも味わった。

　毛原の棚田「体感」ツアー実行委員会（大槻博路委員長）主催。場所は日本の棚田百選に選ばれていて、5月には親子連れやスタッフが計12アールの水田に酒米500万石とコシヒカリの苗を植えた。

　黄金色の稲田に着くと、子どもたちは真っ先に田に入り、ぎこちない手付きで稲に鎌を入れた。上手に刈り取れると、稲を持って満足そうな表情になり、秋空のもとあちこちでさわやかな笑顔がはじけた。

　今回は毛原公会堂前の荒廃田で、棚田の風景や地域にある水車などを描いた9人の絵16点を飾る「畦道展覧会」も実施した。

　父母と参加した京都市右京区の藤本千尋ちゃん（5）は、初めての稲刈りに「楽しかった」と笑顔を見せていた。


写真＝刈り取った稲を持って笑顔になる子ども