福知山市夜久野町大岶地区で、広い田んぼをキャンバスに見立て、稲で巨大な絵をつくる「田んぼアート」が見ごろを迎えた。今年はＮＨＫ大河ドラマの「黒田官兵衛」がテーマ。5種類の古代米などを使っており、絵がくっきりと浮かび上がっている。

　地元を中心とした山登り愛好者約50人で組織している居母山クラブ（飯尾恒洋会長）が、農村と都市の交流と地域活性化を狙いに毎年テーマを変えて取り組んでいる。今では地域の秋の風物詩として定着している。

　田んぼは、飯尾会長が所有する約9アール。今年は6月初旬にメンバーのほか、アメリカ、オーストラリアなど4カ国の在日外国人も参加し、総勢60人で下絵をふちどったロープを目印に、紫米、白米、緑米などの苗を植えた。

　高台にある公民館前が絶好の展望場所。1週間ほど前から、黒田官兵衛が舌を出した姿がはっきり分かるようになり、今が見ごろ。あと10日ほどは楽しめるという。

　10月5日に一般参加も呼びかけて「田んぼアート収穫祭」を予定している。


写真＝広い田んぼにくっきりと浮かび上がった黒田官兵衛の顔