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両丹日日新聞2014年8月21日のニュース

福知山豪雨:「排水ポンプを早く」 昨秋の5倍浸水の土師

0821hazemiyamati.jpg 福知山市の土師川橋東詰め一帯の土師宮町自治会は、今回の豪雨で、空き家を除く300世帯のうち約150世帯が浸水(うち床上約75世帯)した。これまでから内水被害にたびたび遭っており、市が計画している貯水槽と排水ポンプの早期設置を求めていくという。

 用水路が氾濫(はんらん)し、大人の背丈ほどの浸水深となった場所もあり、浸水した民家は昨秋の台風18号時の5倍に達した。

 土師川堤防沿いの田中均自治会長宅では、17日未明に水が床上に達し、その後、近くの電柱に落雷があり、停電した。このままいては危険と判断し、泥水が流れて川と化した国道9号を横切り、高台に避難した。

 04年の台風23号災害時には床上20センチ、昨秋の台風18号災害時は床上30センチ、そして今回は床上1・1メートルまで浸水した。17日朝、取り残された住民を救助するため、簡易ボートを使って地区内を見て回った。 

 昨秋の台風18号水害を教訓に多くの人が、マイカーを地元のディスカウントショップの駐車場に移動させたが、予想以上の浸水で、無事だった前年とは違いタイヤの上ほどまで水没した。

 田中自治会長は「異常気象が続き、住民は台風や大雨のたびに不安を募らせている。高齢者も増えてきており、避難態勢も見直す必要があると考えている」と話す。

 宅地開発で水害時に貯水の役割を果たしていた田んぼが次々に埋め立てられている。「一日も早く貯水槽と排水ポンプを整備してほしい。時期を明確に示してほしい」と話していた。

 また、自治会内には75の事業所があるが、半数近くが浸水被害を受け、民家と同様にごみ出しや清掃に追われている。


写真=次々に災害ごみが持ち込まれている土師天満宮下

    

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