6月2日に福知山市石原を自転車で通学中の男子高校生を酒気帯び運転の軽ワゴンではね、自転車ごと約1キロにわたって引きずり、重傷を負わせた事件で、京都府警本部交通捜査課と福知山署の合同捜査班は9日、市内の土木会社経営の男（60）＝自動車運転死傷行為処罰法違反などで起訴＝を、殺人未遂容疑で再逮捕した。

　合同捜査班によると、男は高校生が死ぬかもしれないとの認識を持ちながら、衝突後も約1キロにわたって走行を続け、高校生に右ひざ開放骨折など、3カ月の重傷を負わせた疑いがある。

　高校生が「車体をたたいて知らせた」と証言していること、また10件以上の目撃情報があり、現場に蛇行しながら自転車を引きずった跡があることなどから、殺意があったと判断した。

　男は「引きずっていたことは、分かりませんでした」と容疑を否認しているという。


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