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両丹日日新聞2014年6月21日のニュース

コバエが大量発生 企業、学校、民家に飛来

0621kobae.jpg 福知山市の長田野周辺で、クロバネキノコバエとみられるコバエが大量に発生し、市環境政策室に問い合わせが相次いでいる。人体には害がないといわれるものの、体長が1、2ミリ程度で、小さいうちは網戸もすり抜けて室内にも入り込むやっかいもの。高温多湿の時期を過ぎれば落ち着くと予想されるが、発生源が特定できないため殺虫剤などで対処するしかなく、企業や学校、民家では苦慮している。

 クロバネキノコバエは、黒や暗褐色をしており、寿命は4日から10日程度。幼虫は腐葉土などを食べて成長するとされ、梅雨の時期に発生するケースが多い。福知山市によると、昨年は夜久野町で発生が報告されたが、今回ほど範囲や量は多くなかったという。

■教室にも入り込み授業に集中できず■

 前田の日新中学校(芦田典明校長、600人)では11日朝、長田野グラウンド側にある4階建ての教室棟1階の窓枠下部にコバエがびっしりと付着しているのが発見された。

 腐葉土を使っている教室棟沿いのゴーヤのプランターなどを調べたが、発生源になっている様子はなく、仕方なく教員が殺虫剤を使って駆除した。

 しかし翌日以降も、午前9時から10時ごろにかけて沸き出すように大量に飛来し、最近では教室棟内の4階まで入り込み、生徒たちは授業中に手で追い払う有り様となっている。

 さらに職員室にも侵入し始め、蚊取り線香をたいて退治している。10時を過ぎると飛来は収まるが、駆除した死骸が犬走りなどを埋めつくすほどになる。「駆除業者にも尋ねましたが、このコバエは発生場所など不明な点が多くて駆除が難しいと聞きました。生徒が授業中に気が散って学習意欲の低下につながっており、心配しています。教員による駆除で対処するしか方法がありません」と悩んでいる。

 市環境政策室では「学校関係では日新中のほか六人部中、成仁小、下六小、遷喬小でも発生が報告されています。調査をしても発生源を特定するのは難しく、梅雨が明けるのを待つしかないと思います」と話していた。


写真=窓に付着した大量のコバエ

    

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