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両丹日日新聞2014年6月10日のニュース

生誕100年佐藤太清展 全国巡回展最後は古里の地で

雪つばき 福知山市出身で文化勲章受章者の日本画家、故・佐藤太清画伯の生誕100年、没後10年を記念した展示会が14日から、岡ノの福知山城公園内、市佐藤太清記念美術館で始まる。「生誕100年佐藤太清展」として昨年から全国で巡回展を開き、福知山が最後の展示。初期から晩年までの画伯の魂がこもった作品が並ぶ。8月3日まで。両丹日日新聞社など後援。

 佐藤画伯は、大正2年(1913)に福知山市で生まれた。出生直後に両親を亡くすが、古里の自然に触れる中で、その情景を描くことに目覚めて絵の道を志し、18歳で上京。児玉希望画伯の内弟子となり、修業を始めた。

 嵐や炎などの自然現象を崇高な視点で表し、連作の「旅シリーズ」では自然の美しさに精神性を与え、花鳥風景画という新分野を確立。日本画壇の重鎮として戦後の日展を支えてきた。

 巡回展は福知山、富山、東京、京都、茨城、岡山の6会場の美術館などで実行委員会を組織し、昨年6月から各地で開催してきた。

 日本画の大作やスケッチ、長い間未公開となっていた作品など、通常は一堂に会することのない名作を展示。注目度が高く、各会場で予想を上回る来場者が訪れ、東京での展示は天皇・皇后両陛下も鑑賞された。
佐藤太清画伯
 福知山では、由良川にあるカラスウリの白い花を描いた「幽韻」▽丹波路を旅した際の情景を表した「旅愁」など37点を展示。制作年で区分した「模索の時代」「生命へのまなざし」「旅シリーズ」などの順に並べる。

 開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。入館料大人210円、子ども100円がいる。火曜休館。

■会期中に関連イベントも多数■

 会期中には、市内で記念コンサートや講演会なども計画している。美術館で展示が始まる14日午後1時30分からは、佐藤画伯の孫で、美術史家、市佐藤太清記念美術館顧問を務める安田晴美さんによるオープニング・ギャラリートークがある。

 安田さんが解説をするスペシャル・ギャラリートークは、初日のほか15日、7月20日、26日、8月2日、3日のそれぞれ午後2時から3時まで行われる。希望者は直接会場へ。


写真上=自然への感謝を込めたといわれる名作「雪つばき」
写真下=数々の作品を世に送り出した故・佐藤太清画伯

    

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