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両丹日日新聞2014年6月 8日のニュース

アンモナイトのみ込んだ?オウムガイ 夜久野で珍しい化石発見

化石
 福知山市夜久野町日置の益富地学会員、吉井昌平さん(86)が、同町額田(割石地区)の林道沿いで、珍しい化石を発見した。オウムガイがアンモナイトをのみ込んだ状態のものらしく、中生代三畳紀中期(約2億2千万年前)の化石と推定されるという。化石採取を長年続けている吉井さんは「こうした状態で確認したのは初めて」と驚いている。

 吉井さんは今までに夜久野で多くの化石を見つけていて、「化石の王様」といわれるアンモナイトは300点以上を確認している。その中には、04年に日本古生物学会が新属新種と発表したアンモナイト「ヤクノセラス・ヌカタエンゼ」もある。

 今回の化石を採取した場所にもたびたび訪れており、1日に、転がっている頁岩をハンマーやタガネを使って割ったところ、最大径10センチ程度と思われる螺旋状のオウムガイの先端付近の化石を見つけた。その一部に規則的な模様が確認できたため、タガネで丁寧にたたいてはがすと、最大径約3センチのアンモナイトの化石が出てきた。

 吉井さんは2つの化石が重なり合っているのではないことを指摘。「オウムガイは、殻の内部が規則正しく仕切りで区切られ、一番出口に近いところに体が収まっています。小魚や藻などを餌にしますが、アンモナイトをのみ込んで消化されずに体内に残ったままで化石化したと思います」と話していた。

 夜久野高原内の農匠の郷にある夜久野町化石・郷土資料館に近く展示する予定。


写真=オウムガイの一部分からアンモナイトが出てきた化石

    

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