福知山市内で2日朝、通学途中の男子高校生が飲酒運転の車に自転車ごと約1キロ引きずられ、重傷を負うひき逃げ事件が発生したことを受け、福知山署と市交通対策協議会は5日、同署講堂で緊急会議を開いた。会議のなかで、竹内署長は「飲酒運転の根絶を図るべく、5日から福知山署内に随時『特命取り締まりチーム』を発足させる体制をとる」と発表した。
常習的に飲酒運転をしている人、ドライバーに酒を提供している店舗などの情報が寄せられた場合に編成し、私服警官が捜査。悪質なものは逮捕するというもので、署内に設置するのは府内初だという。
これに伴い、同署では市民からの情報提供を呼びかけている。心当たりのある人は、電話(22)0110の同署へ。
■重大事故再発防止へ緊急会議■
緊急会議は福知山交通安全協会や七高校補導連盟、市教委などから20人が出席し、通学路の安全確保に向けた今後の取り組みなどについて確認し合った。
初めに竹内敏明署長が「幸い命は助かったが、大きなけがを負い、高校生の心中は察するに余りある。二度とこのような重大な事故を発生させないよう、飲酒運転の撲滅や通学路の安全対策の実施が必要。市民や関係機関が一体となり、固い決意を持って活動をお願いします」とあいさつ。
同署交通課の横川泰浩課長が事故の概要を説明したあと、今後の対策について協議。広く市民に事故の重大性を伝えるため、9日から13日まで、事故現場や他の通学路などで、街頭啓発と交通取り締まりに取り組むことを決めた。
写真=緊急会議を開き今後の対策について話し合った
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