一般社団法人長田野工業センター(田晴重会長、会員40社)の第41回通常総会が28日、福知山市篠尾新町のサンプラザ万助で開かれた。13年度の製造出荷額は2521億円(前年度比9%増)と過去3番目の多さとなり、協力企業を含む就業者数は4月1日現在6506人(前年度比8%増)と過去最多になったことを報告した。
総会には委任状を含めて全社が出席した。あいさつに立った田理事長は、アベノミクスによる経済政策に期待を寄せたあと、「出荷額、就業者数とも前年度を上回り、実績を上げることができた。今後一層、地域社会に貢献していきたい。無事故、無災害の安全、安心な工業団地にしていきたい」と述べた。
府知事、市長(ともに代理)ら来賓の祝辞に続き、13年度事業、決算を承認、辞任する専務理事の志賀光朗氏の後任に新田稔氏を選んだ。さらに、今年度事業計画と予算を報告した。
事業計画は、環境の取り組み、会員間や関係機関との連携による安全・安心な団地形成など多方面にわたる。喫緊の課題として、会員企業の大半が立地操業から30年以上が過ぎ、設備更新や工場棟のリニューアルなど事業継続に再投資が求められるとし、府、市など関係機関と連携し、条件整備に努めるとしている。
このほか、国道9号の長田野西ロータリーにシバザクラの植栽を続けることや、公募市民を対象にした企業見学会の継続実施、福知山商工会議所や地元企業、近隣自治会との連携、交流などを挙げている。
年間製造出荷額は、東日本大震災の影響を受けていたが2年ぶりに好転した。消費税増税前の駆け込み需要が業績アップに結びついた会員企業もあるという。
就業者数が過去最多となったのは、派遣社員や契約社員の増加が主要因で、正社員は横ばい状態という。
写真=安全・安心な工業団地にしていきたいとあいさつする田理事長
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