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両丹日日新聞2014年4月 8日のニュース

古里の昔話を紙芝居と冊子に 下川口活性化委員会

0408kamisibai.jpg 福知山市下川口地区の住民たちが、地元に伝わる民話や伝説を紙芝居や冊子にまとめる活動をしている。古里への愛着と絆づくりに、そして、地区外へのPRにも役立てていこうと張り切っている。

 牧、石本、勅使、波江、下天津、一尾、瘤木、漆端の8自治会からなる下川口地域活性化委員会ふるさと絆づくり部(赤井信吾部長)が取り組む。

 地元には、地名に由来するものや鬼の伝説などの昔話がある。しかし、年配の人が幼いころに聞かされたことがある程度で、若い人や地区外から引っ越してきた人にはなじみがなかった。

 「なんとかして知ってもらえないものか」。昨年2月から構想を温めて、「福知山の民話昔話」(福知山市立中央公民館発行)の中から、下川口に関係するものを抜粋して引用し、読みやすいようにまとめた。幅広い年代に親しんでほしいと、コミカルなタッチの紙芝居や本の挿絵を入れた。

 勅使という地名の起源を書いた紙芝居「消えぬ灯籠」が昨年9月に完成し、成和コミセンまつり、天津小学校の授業、地区外の人を招いた餅つきイベントなどで披露した。カラーイラストをパワーポイントでスクリーンに大きく映し出して読み語り、「こんな話があるんだ」と関心を集めた。

 3月には、「乳授け寺」(牧)、「鬼がおいていった山」(石本)、「天津のぬす人水」(下天津)など10話を集録した冊子「下川口の民話と伝説」を350部つくった。各戸配布するほか、地元の保育園や学校、市立図書館などにも寄贈する。

 紙芝居のイラストと冊子の挿絵は、2年ほど前に引っ越してきた牧の主婦、足立直生さん(34)が手がけた。足立さんは「地域の歴史を知るきっかけになって楽しかった。少しでも役立てたと思うとうれしい」。赤井部長(71)は「何もしなければやがて記憶に埋もれていく。『へぇ』と軽く思うところからでいい。まずは多くの人に知ってもらうことがスタートです」と力を込める。

 紙芝居の第2弾や劇化も考えており、これからも活動を展開していきたいという。


写真=下川口の昔話をまとめて住民たちが作った紙芝居(左)と冊子

    

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