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両丹日日新聞2014年4月 3日のニュース

風化懸念など震災被災地の現状を報告 福知山市から派遣の職員

0403adatisan.jpg 東日本大震災後の復興支援のため、宮城県石巻市に派遣されている福知山市職員の足立譲治さん(41)の報告会が2日、福知山市民会館で開かれた。新規採用職員ら約120人が被災地の様子や職員としての心構えなどを聞いた。

 足立さんは昨年4月1日から、寺村幸雄さん(38)=復興事業部集団移転推進課=とともに石巻市へ派遣され、産業部産業推進課の業務に就いている。当初は今年3月末までだったが、「1年では被災地の役に立てない」と、2人の希望で来年3月末まで延長することになった。

 石巻は瓦礫の撤去が済み、電気、ガスも通っていて、買い物も十分できるが、漁業などの中心産業が影響を受け、収入を求めて仙台市周辺に移り住む人が多く、人口減少が深刻な問題だという。

 足立さんは、コンピューターで生産管理する農業など、新たな産業育成に取り組んでいて、人口の流出に歯止めをかける努力をしている。

 「最大の被災都市から世界の復興モデル都市をめざして、復旧を始めている」という石巻だが、震災の風化に気をもんでいることにも触れた。

 報告会は新規採用職員の研修を兼ねていて、足立さんは「率先して嫌なことをやって、壁にぶつかって、失敗して怒られれば身に着く」とアドバイス。さらに防災については「自然災害には地域性が強く出る。福知山ならどんな防災が必要かイメージすることが大事」と職員としての心掛けを訴えた。


写真=石巻の復興状況について話す足立さん

    

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