福知山市猪崎、三段池公園内の市動物園（二本松俊邦園長）でこのほど、シロテテナガザルの赤ちゃんが誕生した。園のシロテテナガザルはこれで５匹となった。

　園で生まれた雌の福（１０歳）と１１年に神戸市立王子動物園からきた雄のクリン（１４歳）の間に生まれた。誕生日は３日。福、クリン夫婦には昨年７月に第１子が生まれたが、福の母乳が出なかったため、１週間で死んだ。

　今回は前回同様に母乳が出ていないことを７日に確認。赤ちゃんがやせてきたため、母親から離し、人工飼育に切り替えた。現在は二本松園長（６９）が親に代わって飼育。閉園後も自宅に連れて帰り、毛布にくるんで、夜間は２時間おきにミルクを与えている。

　献身的な世話のかいがあって、体重も順調に増え、現在５８０グラムで、座高は約２０センチ。体毛はまだ生えそろっていないが、時折目を大きく見開いて周囲を見渡している。

　園では４月以降、暖かい日になれば、来園者に公開することを考えている。名前も一般募集する予定。二本松園長は「人間のようでとてもかわいい。大きくなるよう頑張って育てたい」と話している。


写真＝目を大きく見開いて周囲を見渡すシロテテナガザルの赤ちゃん（１８日撮影）