福知山市石原、遷喬小学校（月見正代校長）の１年生３７人は７日、安全のため伐採した桜の古木の跡に、生命力にあふれた苗木３本を植樹した。「すくすく大きく育ちますように」との願いを込めて、根の周りにみんなで優しく土をかぶせた。

　体育館横に長年桜の木があったが、老木とり倒れる心配が出てきたことから、子どもの安全面を配慮し、今年度にやむなく伐採した。

　そこに新たな苗木をと、公益社団法人・京都モデルフォレスト協会が取り組む「学校緑化推進事業」の助成金を活用し、３本を購入した。

　植樹は、自分たちの成長とともに大きくなる苗木を観察し、生命の尊さを実感させる目的で、１年生に作業を手伝ってもらうことにした。

　スコップで穴を掘ったりする工程は、業者や先生らが実施。児童たちは「６年生になったときには、どれくらい大きくなっているかな」などと想像を膨らませながら、根の周囲に素手で土をかぶせていった。中田聖力君は「みんなで作業するのが楽しかった。のびのびと大きく育ってくれたらいいな」と、桜の成長を楽しみにしていた。


写真＝苗木に優しく土をかぶせる１年生