第３６回府民総合体育大会市町村対抗駅伝競走（府体育協会など主催）が９日、福知山市猪崎、三段池公園総合体育館前を発着点とするコースで行われ、地元・福知山市は昨年の９位から４位に順位を上げ、２年ぶりに入賞した。優勝は、京田辺市（１時間５３分４８秒）だった。

■７区で青山さん（南陵中）区間賞■

　市町村対抗の部には府内２２市町、市町村チャレンジの部に１８チームが出た。体育館前をスタートし、川北、私市を経て綾部市に入り、大江町から由良川右岸を走って体育館前にゴールする８区間３６・２０９キロで、中学、高校、一般の男女がたすきをつないだ。

　午前１１時のスタート時の気温は４度で、雨が降るあいにくの天気だったが、選手たちは沿道の人たちの応援を背に各区で持てる力を出した。京田辺市は５、６、８区で区間賞を取るなど、安定した走りで、ゴールでは２位に２分２５秒の差をつけ、１９９２年（田辺町時代）以来２回目の優勝を果たした。

　福知山市は、６位で２区にリレー、その後３位に上がり、いったんは８位に下がった。その後順位をあげ、７区（２・７キロ）では、第３２回全国都道府県対抗女子駅伝に出場し活躍した青山友莉菜さん（南陵中３年）が、区間賞の快走で６位から４位に順位を上げてアンカーにつなぎ、そのままゴールした。タイムは１時間５９分０２秒。

　アンカーの井上孝信さん（４４）＝兵庫県丹波市市島町＝は「絶対に抜かれないように頑張って走りました。他のメンバーは自分の子どもと同じような年代ばかりでしたが、みんなで練習した成果が出ました。入賞はうれしい」と喜んでいた。

　井本弘志監督（４４）＝駒場新町＝は「どの選手も試走のベストタイムを上回る記録で走ってくれた。みんな１２０点満点の出来。力を結集して入賞することができました」と選手たちの頑張りをたたえていた。
　成績は次の通り。

　【市町村対抗の部】(１)京田辺市１時間５３分４８秒(２)宇治市１時間５６分１３秒(３)京都市１時間５７分２９秒(４)福知山市（大林世奈、平石夏海、野吹章之、藤田陸也、蘆田航大、外賀諒太朗、青山友莉菜、井上孝信）(５)綾部市(６)亀岡市(７)与謝野町(８)城陽市

　【区間賞】１区＝藤井あゆみ（京都市）９分２９秒▽２区＝筒井咲帆（大山崎町）９分４４秒▽３区＝池上秀志（亀岡市）２１分０２秒・区間新▽４区＝岡田浩平（宇治市）１１分５６秒▽５区＝新庄浩太（京田辺市）１７分２５秒▽６区＝大塚倭（同）１０分５２秒▽７区＝青山友莉菜（福知山市）９分０７秒▽８区＝堀越信司（京田辺市）２２分０５秒

　【最優秀選手】関戸雅輝（京田辺市）

　【チャレンジの部】(１)宇治市２時間００分３６秒(２)京都市Ａ２時間０２分４９秒(３)同Ｄ２時間０３分３７秒(４)京丹後市２時間０４分４５秒(５)福知山市（青山由佳、蘆田萌絵、川端省吾、山下眞誉、大木一範、佐藤勇樹、和久晴菜、新発田秀明）２時間０５分３４秒(６)綾部市Ｂ(７)同Ａ(８)与謝野町


写真上＝一斉にスタートする第１走者
写真下＝４位でゴールする福知山市のアンカー、井上選手