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両丹日日新聞2014年1月27日のニュース

650人参加して原子力総合防災訓練 3市住民が福知山へ避難

避難住民がスクリーニングを体験
 若狭湾沖の地震による関西電力高浜原発(福井県)の事故を想定した府原子力総合防災訓練が25日、福知山、舞鶴、綾部3市であった。行政や民間バス会社など約40機関、約650人が参加。高浜原発からおおむね半径30キロのUPZ圏内の中丹3市の住民がバスで福知山へ避難するなど、関係機関の連携や情報伝達、避難手順などを確認した。

 京都府と3市の主催。府による市域を越えた広域避難の訓練は初めて。

 UPZ圏内になる福知山市大江町の有路下多目的集会所では、市職員や防災支部のメンバーが避難所を開設したり、携帯電話で自治会長宅に避難指示を知らせたりした。二箇上、二箇下、市原、高津江、三河の住民32人がバス2台に分乗し、パトカーに先導されて武道館へと向かった。

 汚染拡大防止のため、放射線物質の汚染の有無を調べるスクリーニングと除染作業をする中継所となるUPZ圏外の武道館では、3市の避難住民がスクリーニングを体験。白い防護服姿の職員が専用の機器で頭から靴の裏まで体の隅々まで調べた。

 有路下地域の防災支部原子力災害担当の大槻昭彦さん(59)=二箇下=は「自力で逃げられない人らをどうするのかが心配。訓練は年1回は必要だと思った」と話していたほか、別の参加者は「いざというときはバスを待たずに自家用車で行くことになる。そうなると道路が渋滞してしまう」などと不安を感じていた。

 府防災・原子力安全課の粟津一雄課長は「今回の訓練の課題などを、作成中の広域避難計画に生かしていきたい」と話していた。


写真=スクリーニングを受ける避難住民

    

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