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両丹日日新聞2014年1月21日のニュース

サケの卵ふ化ピーク 福知山市児童科学館

サケの卵と仔魚
 福知山市三段池公園内の市児童科学館(小谷昭館長)の1階広場に置かれている水槽内で、由良川のシンボルとして親しまれているサケの卵のふ化がピークを迎えている。オレンジ色の卵から飛び出した体長1センチ余りの仔魚(しぎょ)がゆっくり動く姿を、来館する子どもたちが興味深く見入っている。

 サケは、産卵のために生まれた川に回帰する習性があり、地元の有志が由良川サケ環境保全実行委員会を組織し、由良川にサケを遡上(そじょう)させる取り組みを続けている。稚魚の飼育や放流を通じて環境保全の意識を持ち、郷土愛を持ってほしいとの狙いがあり、児童科学館でも例年、卵の配布を受けて飼育を続けている。

 水槽は60リットルの容量で、水温を13度程度に保っている。今年は11日と15日に鮮やかなオレンジ色の卵を合わせて約300粒水槽に入れた。

 早いものは約1週間後からふ化を始めた。ふ化後、6週間ほどは腹に付けた袋に入った卵黄を栄養分にして育つ。卵黄がなくなり、稚魚になって活発に動き始めると、職員が毎日えさやりをするという。

 5、6センチ程度に成長した稚魚を3月、由良川に放流する予定。

■学校、家庭などで5万粒飼育中■

 実行委では今シーズン、地場卵と新潟県から購入した移入卵合わせて約5万粒を、希望する学校や家庭、グループなどに配布して飼育してもらっている。放流した稚魚は、オホーツク海付近まで泳ぎ、4、5年後に戻るという。


写真=ふ化し、動き始めたサケの仔魚

    

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