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両丹日日新聞2014年1月12日のニュース

つかめ五輪!! ビーチバレー日本代表・石坪聖野さん

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 きっと五輪選手になる−。その目標をつかもうとしている若きビーチバレーボーラーがいる。昨年、女子日本代表に初選出された福知山成美高校3年生、石坪聖野さん(18)=福知山市南小谷ケ丘=。2年後のリオデジャネイロ五輪、そして6年後の東京五輪に向かって「福知山から元気!」がはじける。石坪さんにインタビューした。

 Q ビーチバレーを始めたきっかけは。
 A ずっとインドアをやっていたんですが、中学3年生の時に成美高校の松田英人監督から『ビーチをやってみないか』と誘われて、楽しそうだと思いました。最初はけっこう軽い気持ちでした(笑)。

 Q 昨秋、高校生として史上初の日本代表に選出され、アジア選手権を戦いましたね。
 A 中国ペアにストレートで負けました。それまでにU21で世界大会にも出たけれど、レベルが全然違う。このままでは終われない。もっと頑張ります。

 Q 高校3年間のビーチバレー生活で一番うれしかったことは。
 A 入学以来、ずっと一緒だった3年生ペアで挑んだ昨夏の高校全国大会マドンナカップで、前回優勝ペアのうち一人が残る淡路三原のペアとの激戦を制したこと。

 Q では一番くやしかったことは。
 A マドンナカップで優勝できなかったことです。

 Q 日本代表になって変わったことは。
 A 合宿や遠征で学校に行けない期間が増えたことがつらかった。でも修学旅行、文化祭、体育祭の学校行事は全てできてよかった。
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 Q 性格を自己分析してください。
 A 最初はなかなか自分を出せないけれど、慣れてくると地が出ます。興味を持ったらぐいぐい行くタイプ。ビーチバレーを始めて引っ込み思案が少し治ったかも。

 Q 趣味は。
 A 音楽鑑賞。邦楽・洋楽どちらも好き。海外遠征に行った時には好きな音楽を聴いて集中します。お気に入りはケイティ・ペリー。

 Q ビーチバレー特化の成美高校女子バレーボール部の印象は。
 A 部員が個性的で楽しい。大会出場時など、外からは『みんなおとなしい』とよくいわれるけれど、羽目を外さないように自重しているだけ。なかなか伝わらないのが歯がゆい。

 Q ビーチバレーの魅力は。
 A 信頼する2人だけでコートを走り回る楽しさですね。

 Q 高校卒業後は市外の大学に進学しますが、古里福知山の好きなところは。
 A 遠征で東京とかに行くようになって、福知山はどこを見渡しても山があるのがすごくいいと思うようになりました。福知山は落ち着きます。

 Q 母校の桃映中学校で後輩を指導しましたね。福知山の小中学生たちにメッセージを。
 A 私の人生は高校で変わりました。みんなのきっかけもいつ来るかわからないので、頑張ってほしいです。私も五輪出場を目指します。

写真=昨年6月にクロアチアで開催されたU21世界選手権でスパイクを放つ石坪さん
写真=コートにはペアと2人だけ。信頼が武器になる(写真はU21世界選手権)

■3年間の相棒いたからこそ■

 高校1年生の時、どんなプレーをしてもうまくいかずビーチバレーをやめようと悩んだ時期がある。その時に支えてくれたのが、残る1人の現3年生部員、池内文香さん(18)=正明寺=だった。
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 小中学校は別で、インドア大会で出会う顔見知り程度。その2人が高校でペアを組み、相棒として、ライバルとして高め合ってきた。

 石坪さんは「3年生部員が3人とか4人だったら競技をやめていたと思う。文香が引きとめてくれたから今の私がある」と感謝する。

 「私、引きとめたっけ?」

 「『一緒に頑張ろう』っていうたやん!」

 何気ない会話から2人のつながりの深さがにじむ。

 池内さんは、身体能力が高くレシーブに優れる。石坪さんに並ぶ有望選手だが、昨年、左足の負傷から戦線離脱。今は手術後のリハビリ中だ。

 石坪さんが言う。「文香、(東京五輪まで)まだ2千日あるから。一緒に出ようよ」。池内さんは「そうやなあ。出ようか」と答える。今はまだ笑い話だが、実現したい。

 福知山の2人がペアを組んで五輪の舞台に立つ。市民にとってこれほどうれしいニュースはない。「まずは私が五輪代表をつかむんだ」。石坪さんは誓う。


写真=入学来ずっとペアを組んできた成美高3年生の石坪さん(左)と池内さん。苦楽をともにしてきた

    

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