衆院選野党共闘は? 立憲民主・岡田幹事長、石原で語る
2023年07月11日 のニュース
立憲民主党の岡田克也幹事長が9日、京都府福知山市の石原公会堂での党対話集会のあと、両丹日日新聞の単独取材に応じた。
-近く次期衆院選があるとみられる。保守王国の京都5区をどのようにみているか。
京都5区は保守が強い。しかし、谷垣さん(自民党元総裁の谷垣禎一氏)がおられた時とは状況が変わっている。山本さん(立憲民主党が擁立する山本和嘉子氏)は、今は“浪人中”ではあるが、しっかりと地元を歩いて支持を広げている。
-野党共闘の可能性は。
日本維新の会は出てくる可能性が高い。国民民主党とは協力関係を作って、山本さんを一緒に推していただけるようにと期待している。他党とは、候補者調整について、幹事長として協議していくことになると思う。
-福知山市の合計特殊出生率は2以上で、非常に高い水準だが、それでも物価高などで子育て世帯から生活が厳しいという声を聞く。国策による支援が重要だと考えるが。
若い世代の所得を上げていかなければいけない。賃上げと働き方の問題で、非正規で働いて生活が不安定で結婚ができない。そういうところを変えていかなければいけない。それに加えて、児童手当の拡充、給食費や教育費の無償化などの子ども政策の充実をしっかりとやっていく必要もあると考える。
-中小規模や中山間地での農業が厳しい状況だ。
米価が下がっていて、大規模を含めて厳しい状況。民主党政権時に戸別所得補償制度をしたように、所得に税を入れていく仕組みが必要。市場だけに任せていたのでは日本の農業は成り立たない。
-対話集会では農家や零細企業経営者らの訴えがあった。対話を終えての所感は。
かなり本質的な議論が出て、簡単には答えにくかった。だけど、みなさんの問題意識はよく伝わった。
-福知山のまちの印象は。
福知山に来たのは十数年ぶり。歴史のあるまちなのでゆっくりできたら良かったが、福知山に来てすぐ会場入りして、また次も別のところに行く。一泊できたら良かったが…。
写真=インタビューに答える岡田幹事長(9日、石原公会堂で)