新しい高規格救急車使い、市消防が駐屯地で訓練披露

2023年02月17日 のニュース

 京都府福知山市消防本部は、新しい高規格救急車を使った救急訓練を、陸上自衛隊福知山駐屯地で披露した。心肺停止の人がいる現場を想定し、救急隊が器具を用いた気道確保や心臓への電気ショックなどの処置を行い、ストレッチャーで救急車に乗せるまでの一連の流れを見せた。

 老朽化に伴い、防衛省の補助金約1800万円や企業版ふるさと納税を活用した長田野工業団地内に事業所を置くエスペック=大阪市北区=からの寄付金1千万円、市の一般財源約280万円を使って、車両本体を更新し、高度救命処置用資機材を導入。2月1日から福知山消防署東分署で運用している。

 救急訓練は、救急車のお披露目に合わせて、15日に駐屯地各部隊の隊長や衛生隊員ら約30人を前に披露。救急隊は通常3人で活動するが、心肺停止や重症の場合にはさらに消防隊4人を加えた計7人が出動することなどを説明しながら、条件が悪い現場でも気管挿管を確実に行うビデオ喉頭鏡を人形に使用したり、薬剤のアドレナリンを投与したりした。

 水口学消防長は「本市では年間約3500件の救急要請に高規格救急車6台で対応しているが、老朽化による救急車の計画的な更新が課題となっている。そのようななかで、防衛省の補助金事業で更新できたことをうれしく思っています」と感謝した。

 前野直樹・同駐屯地司令は「市民の安全安心につながり、喜ばしいことだと思っています。今後も消防のみなさまと手を携えていきたい」と話した。

 同駐屯地によると、1997年以降、防衛省の補助金を活用した消防車両は、今回の分を合わせて救急車や消防ポンプ車など計10台になるという。

 10日には同様に、エスペックで車両をお披露目した。

 

写真=心肺停止の現場を想定した訓練を披露する救急隊員ら

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