電子図書館の貸出数、閲覧数とも福知山が全国1位に

2023年02月15日 のニュース

 京都府福知山市の市立図書館(山路智子館長)が運営する「ふくちやま電子図書館」が、図書館総合支援企業の電子図書館サービスを導入する全国279館のなかで、人口1千人あたりの貸出数と閲覧数の両部門で、ともに1位となった。

 ふくちやま電子図書館は、インターネットに接続できる環境があれば、パソコン、タブレット、スマホなどから24時間、いつでもどこでも読書が楽しめる仕組み。図書館の利便性向上を目的として昨年1月20日、図書館流通センター(TRC)=本社・東京都=のサービスを導入し運用を開始した。TRCのサービスは国内で最も導入数が多い。

 GIGAスクール構想のタブレット配備に合わせて、市内の小、中学校の児童、生徒にIDとパスワードを発行。蔵書数を少しずつ増やして内容充実を図ったり、利用促進に向けて使い方教室を開いたりしたほか、多くの本を読んでもらいたいと、サイト内に表示する本の特集を毎月入れ替えた。

 年間利用状況はTRCが2021年10月1日から22年9月30日の一年間で集計。ふくちやま電子図書館は開始した22年1月20日からの集計となり、期間は短いものの貸出数は計14万3253冊、閲覧数は計30万482回をカウント。その数を福知山市の人口約7万7千人で割ると、1千人あたりの貸出数は1860冊、閲覧数は3902回。1人あたりにすると、その期間内に約2冊を借りて、約4回閲覧している値となった。

 山路館長は「全国で1位になり、うれしく思います。このような集計があると知らなかったので、驚きでした。今後も市民の方々にさらに読書を楽しんでもらえるよう、来館型も非来館型も充実させていきたい」と話していた。

■休館中も電子は利用可能■

 蔵書点検のため、図書館中央館は14日から17日まで、三和、夜久野、大江の3分館では22日が休館となるが、電子図書館ならその期間でも利用できる。

写真=全国1位を知らせる案内を図書館中央館に掲示した

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