電子図書館の児童書、同時貸し出し数制限無くす
2024年02月16日 のニュース
ふくちやま電子図書館の2周年を記念し、京都府福知山市で市立図書館(山路智子館長)が、電子図書館に「児童書・絵本読み放題パック」を導入した。子どもたちに人気の電子書籍が、同時に何人でも借りられるようになり、小学校の朝読書などで電子図書館を利用する児童らからは、「便利になった」と声が上がった。
電子図書館は2022年1月、図書館流通センター(TRC)=本社・東京都=のサービスを利用して開館。これまでに2期、同サービスを利用する全国の約300館の中で、人口1千人あたりの貸出数と閲覧数が1位になっている。小中学生や親世代の30代、40代の利用が多い。
電子書籍の同時アクセス(貸し出し)は1人だけだが、子どもたちの利用が多く長い順番待ちもあった児童書・絵本については、2周年を機に新サービスの利用を決定。2月から、「アンパンマン」シリーズの絵本、古代世界の動物などが描かれる「恐竜キングダム」、子ども向けの児童書がそろう「青い鳥文庫」の書籍など464点は同時アクセスに制限が無くなった。
中坂町の成仁小学校(山田珠美校長)では、週3回の朝読書などで電子図書館を積極的に利用する児童が多い。昆虫図鑑などをよく借りるという3年生の岡村陽生君は「読みたい本が借りられていると、借りている人が返す前に借りる準備をしてたけど、そういうことをしなくてよくなりました」と話し、同級生の仲村環那さんも「好きな本がいつでも読みやすくなりました」と笑顔を見せる。2人は「もっといろんな本を借りて読みたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=電子図書館で借りた本を読む児童(成仁小で)